感染症情報

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富士市内の定点になっている病院・診療所で診断した各感染症の合計罹患者数です。

サーベイランスコメント

 手足口病の感染者数は6月219名→7月927名、ヘルパンギーナの感染者数は6月187名→7月652名と顕著な増加を認めております。手足口病、ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスの感染によっておこります。主な症状は、発熱と口腔内や、四肢に発疹が出現することですが、まれに髄膜炎、脳炎が生じることもあります。特にEV71がこれらの中枢神経症状の原因となることが多いようです。症状が消失した後も、数週間にわたって便中にウイルスが排出されることもあります。手洗いの指導が大切かもしれません。
 RSウイルス感染者数も78名と多い状態が続いております。年齢別にみると、感染者の大半が3歳以下であるようです。主な症状は、発熱と上気道症状ですが、6か月以下の乳児や、心肺に基礎疾患を有する小児が感染すると、重篤な呼吸器疾患を引き起こすこともあるので、注意が必要かもしれません。
病名 時期・罹患数
33 34 35 36 37
08月3週 08月4週 08月5週 09月1週 09月2週
A型インフルエンザ(確定)  4  9  18  22  2
B型インフルエンザ(確定)  0  0  0  0  0
インフルエンザ様疾患  0  0  0  3  0
プール熱(咽頭結膜熱)  1  4  7  0  3
溶連菌感染症  4  9  4  3  9
感染性胃腸炎  12  13  9  15  9
みずぼうそう(水痘)  2  2  1  1  1
手足口病  67  71  105  130  185
リンゴ病(伝染性紅斑)  0  0  2  4  4
突発性発しん  4  7  6  4  2
百日せき様疾患  0  0  0  0  0
風しん  0  0  0  0  0
ヘルパンギーナ  25  14  17  13  10
はしか(麻しん様疾患)  0  0  0  0  0
MCLS  0  1  1  0  0
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)  1  0  1  0  1
はやり目(流行性角結膜炎)  3  4  4  3  5
ヘルペス様歯肉口内炎  0  2  0  0  0
無菌性髄膜炎  0  0  0  0  0
異型肺炎  0  10  11  8  20
RSウイルス感染症  3  5  4  3  6
疥癬  0  0  2  0  0
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)  457  677  540  466  360

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表中見出し数字の期間

期間
33 令和6年8月12日~令和6年8月18日
34 令和6年8月19日~令和6年8月25日
35 令和6年8月26日~令和6年9月01日
36 令和6年9月02日~令和6年9月08日
37 令和6年9月09日~令和6年9月16日